ホーム ぽぷらのお部屋

あんず誕生2



真夏なのに冷やしたらダメ。

『冷房は絶対に厳禁、かなり高めの温度設定で管理してください』といわれたものの暑い。

『この子はちゃんと無事に育つんだろうか?途中で死んでしまうんじゃ無いか』本気で心配
でした。こっちがこんなに心配してるのに、当の仔犬はセッセト箱の中から出てこようとする。
こんなに小さいのに何所にこんな力が有るんだろう。

冗談じゃなくほんの数分でも目を離したら、箱から抜け出してしまうかもしれない。
ごまんちゃんの方も心配だけどこっちも違う意味で心配。
箱から抜け出そうとしてあまり段差が有っても、首の骨でも痛めてどうなるか分らないし。。。
幾らでも心配事は出て来る。


取り敢えず箱をもう一回り大きくしてそれでも箱から出てきたとしても大丈夫な様に、
外にもう一回り大きい箱を置いてまわりにバスタオルを敷いた。さらに暖かくなった使い
捨てカイロをバスタオルの中に入れて、出たとしてもシバラクハ大丈夫な様にスタンバイ。
ミルクとオシッコは何とか大丈夫飲んでくれるしちゃんと刺激するとしてくれる。

でも夜に成ってもうんちをしない、やきもきしながら寝ずの番をしました。
どうかごまんちゃん明日の朝無事におうちに帰ってくれます様に。



どうにか朝までは無事に仔犬を見る事が出来た。体重を量ると少し昨日よりも減ってる良くある
事とはいえやっぱり心配。9時頃電話が鳴ったドキドキして出るとごまんちゃんの病院、
何か有ったのかと一瞬顔面蒼白。

一気に上から下までさぁーと血の気が引いたのが自分でもハッキリ分かった。内容を聞くと
『大丈夫です迎えに来て上げて下さい』って。。。人騒がせな、でも 。。。良かったぁ


1人家に置いておくわけにもいかず、仔犬も連れてごまんちゃんをお迎えに行きました。
(本当は初乳もまだ飲んで無い仔犬を、獣医さんになんか連れて行くのは、一番危険だけど
昨日ここから出て来んやし大丈夫でしょう。)

気に成ってたうんちも下痢気味だったけどやっとしてくれた。ごまんちゃんに関しては大丈夫
って言われてもやっぱり自分で顔を見て確認するまで心配。

車の中で仔犬と待機、母親に迎えに行ってもらう。ごまんちゃんをダッコした母親が出て来た。
良かった思ってたより元気そう。でも手招きしてるなんや?しょうがないから仔犬が入った箱を
持って中に入ったら、仔犬の下痢を心配した母親が先生に相談して見てもらう事に。。。

『なんて危険な下痢なんか珍しくも無い、この位の仔はゆるゆるうんちでも心配無いのに。』
って思っても先生の前で言われへんし、やっぱり『心配ない』って、でも『ねんの為にお薬出して
置きましょう』って、出きれば薬は使いたく無いのにぃ。


ごまんちゃん案外元気そうで良かった。お腹痛いやろうにおしっぽふりふりしてくれる。
お腹かをなりバリカンで刈られてるし、縫った後のキズが痛々しい。

『仔犬が居てるし、多分キズもなめへんやろうエリザベスカラーも無くて良いやろう』
って先生が言うけど大丈夫かな?術後のお薬他の説明を受けて家に。
ちゃんと初乳上げられるかな?

家に着いてごまんちゃんが自分のハウスに入って落ち着いた頃、ごまんちゃんの胸元に仔犬を
置こうとしたら恐かったのか『ギャウワウ』って言いつつ仔犬の頭に噛みついた!


ビックリしたけど、噛んだ時の声が激しかった割りに、仔犬の方は『ピィ』って言ったくらいで、
キズも何所にも見当たらない。あぁー良かった〜本人も案外平気そう。
でも明日起きたら死んでたって事無いやろうな?って一瞬思った。

噛んだ方が凄い興奮状態で怯えてる。ごまんちゃんにしたら訳が分からんうちに勝手にお腹切
られて、ヤット家に帰って来たと思ったら、突然自分のハウスに動いてる物体を入れられるし、
母性本能以前の問題で、恐いって気持ちの方が強かったのかな?


もう1度ハウスに入れるのは絶対にに無理そう。でも如何しても初乳は飲ませないかん。

仕方が無いからハウスからごまんちゃんを出してお布団の上でダッコ。ちょっとヨイヨイして
ナダメテ落ち着いた頃を見計らって、母親が仰向けにダッコお口と前足が、お腹の方に行かない
様に抑える。片手でごまんちゃんの後ろ足、もう片一方の手で仔犬をオッパイの方に持って
行くと、自分のミルクと分かるのか探ってお口に入れようとする。


だけど飲み方が下手ッピィ。ごまんちゃんは暴れまくるし、中々お口にオッパイが入らない。
ここでごまんちゃんを抑え切れなくなって一旦中止。


ダッコを変って母親が仔犬をお腹に置いた。自然に2つの手でオッパイの有る辺りをクイクイッっ
て探りながらお口をオッパイに持って行く。

ヤッター飲んだ暴れられて直ぐにオッパイから離れたけど確実に10秒は飲んだ。
これで当面は安心かな?暫くはキズも有る事やしミルクで何とかしよう。


今度は仔犬がミルクを飲まない。一旦は哺乳瓶の乳首をくわえるけど、
直ぐに『違うっこれじゃない』って手で哺乳瓶を跳ね除ける。

1回でも本物の母乳を飲んだらもうパチモンは嫌やって、こんなに小さいくせに凄い抵抗。
しょうがないからまた、ごまんちゃんを抑えて仔犬に母乳を飲ませる事にした。
さっきほどじゃないにしてもやっぱり抵抗は激しくて、折角飲み始めても
直ぐに離れてしまう。

段々ごまんちゃんの態度が変ってきた。オッパイを吸われてる間、じーっと目をつぶってる。
4回目くらいに成ると上に向かせるのは少し抵抗はするものの仔犬がオッパイを口に入れて
吸い出すと、抑えなくても暴れなく成ってきた。もう大丈夫かな?


ごまんちゃんを出しておいて、試しにハウスの中に仔犬を置いてみた。
如何するかな?って見守ってると・・・自然に仔犬をつぶさない様に気を使いながら寝た。

もう大丈夫や良かった、今晩からごまんちゃんに任せ様。もし噛み殺しててもこの仔はごまん
ちゃんの子やから諦めよう。昨日から疲れはててたのも有るけど、大丈夫と言う確信のような
物が有った。

生後約3週間 だいぶ子育てもなれて来ました。


翌日仔犬をダッコしたまま見上げて、おしっぽがハタハタ。
ほんまにもう大丈夫や〜やれやれ。


でもこの後もごまんちゃんはオッパイは上げるけど、排摂のお世話や普通母親がするであろう
事はイッサイしませんでした。そのかわりぽぷらがセッセと、オシッコ&うんちが出る様にナメて
くれてました。

ナメ過ぎて最後の方カブレテしまうくらい、あんずを可愛がって育てました。

つづく


ホーム ぽぷらのお部屋